日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

ジャン=ミシェル・ブリュイエール「たった一人の中庭(Le Préau d'un Seul)」

http://www.festival-tokyo.jp/program/12/lepreaud_unseul/
出演/スタッフ:ティエリー・アレドンド、ゴー・バ、ハネス・ブラウン、マルティン・ブルノット、ジル・ブリュイエール、ジャン・ミシェル・ブリュイエール、リシャール・キャステーリ、ジャン=ポール・クルニエ、フローランス・ドラシュスラー、ナディヌ・フェーブル、ジアニ・グレゴリ・フォルネ、バルテルミー・ロビノ、ヴァンサン・ロビシュング、イッサ・サムブ、シャルル=エドワール・ド・スルヴィール、デルフィーヌ・ヴァラス
日時:2012年10月27日(土)〜11月4日(日)
会場:にしすがも創造舎
料金:一般前売 3,000円(当日 +500円)、学生 3,000円/高校生以下 1,000円(前売・当日共通、当日受付にて要学生証提示)
チケットお取扱い: F/Tチケットセンター(電話/オンライン)、東京芸術劇場ボックスオフィス、チケットぴあ[Pコード:422-518] 、イープラス 、カンフェティチケットセンター

不法滞在者やロマ族が暮らす移民キャンプ。本作はその実態をアーティスティックな視点で再構成した、展覧形式の演劇だ。
ガランとした空間に金属製のベッドを一直線に並べたインスタレーション<ダマステスへの道>は、鉄の寝台に合わせて人々の身体を改造した強盗ダマステスの物語(ギリシャ神話)から発想されたもの。一方、白い大きなテントの中では、やせこけた移民の男性が、淡々とキャンプ生活を演じ続ける――。
フランスの鬼才、ジャン=ミシェル・ブリュイエール率いるLFKsは、メディアでは報じられない複雑な現実を、観る者の知覚を直接刺激する"体験"へと変換し、提示する。教室から体育館、校庭まで。にしすがも創造舍全体を巡回し、そのパフォーマンスを鑑賞しながら、観客は否が応にも、移民をめぐる諸問題に想いを馳せ、自らの"他者への視線"を意識することになるだろう。初の東京滞在制作の体験をも反映させたその空間、時間は、深く厳しい思索への扉となる。