日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

日仏文化講座「バロック芸術の饗宴(Le Festin de l'Art baroque)」

日時:06月12日(土) 10:00 - 18:30
場所:日仏会館1階ホール
主催:財団法人日仏会館
後援:日仏美術学会
参加費:1,000円(学生500円、会員無料)

■14:20〜「バロック演劇と宮廷バレエ」
講師:伊藤洋(早稲田大学名誉教授、前演劇博物館館長)

17世紀初頭には「バロック演劇」が盛んに創作・上演されていたが、同じ頃宮廷では観客が参加する「宮廷バレエ」が人気を博していた。その初期宮廷バレエもまた筋書、主題の点で、バロック的色彩を帯びていた。日本では余り知られていない当時のバロック演劇や宮廷バレエがどんなものだったか、各種の絵画資料なども使ってできるだけ分かりやすく紹介したい。

■15:30〜「フランス・バロック・オペラとバレエ」
講師:関根 敏子(音楽評論家)/バロックダンス:市瀬陽子/バロックギター:竹内太郎

映画「王は踊る」にも描かれていたように、フランス・バロック・オペラは演劇とバレエを取り入れた独自の構成をとっています。また「ヴェルサイユバロック音楽センター」の設立によって、楽譜などの史料と演奏実践の研究が進んだ結果、舞台公演の数が飛躍的に増えてきました。今回はDVD映像だけでなく、舞踏記譜法と舞踏譜に残されている振り付けを実際に踊っていただきます。

参考文献:伊藤洋『宮廷バレエとバロック劇――フランス17世紀』、早稲田大学出版部、2004年
―――浜中康子『栄華のバロック・ダンス――舞踏譜に舞曲のルーツを求めて』、音楽之友社、2001年
―――ジェラール・コルビオ監督『王は踊る』(仏題:Le Roi danse)、2000年、ベルギー・フランス・ドイツ合作