日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

「アントワーヌ・コーベを迎えて」

http://www.k-pac.org/kpac/study/070428_Antoine.html
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センターコーディネート 舞台芸術学科特別授業
講師:アントワーヌ・コーベ(通訳:石井惠)
聞き手:森山直人(京都造形芸術大学 舞台芸術学科准教授)
日時:2007年4月28日(土)18:00開演(17:45開場)
会場:京都造形芸術大学(人間館)B1 映像ホール
参加費:無料
定員:30名(舞台芸術学科1回生は別枠)
申込方法:氏名、連絡先(メールアドレス)、所属を明示の上、e-mailもしくは電話で申込むか、舞台芸術研究センター事務所に直接お越しください。
お問い合わせ・お申込み:京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都芸術劇場チケットセンター
tel: 075-791-8240(平日10〜17時) e-mail:ticket★kuad.kyoto-art.ac.jp (★を@にしてください)

この度、京都造形芸術大学舞台芸術研究センターでは、舞台芸術学科の特別授業として、フランスの演出家アントワーヌ・コーベを招き、インタヴュー形式の講演会をコーディネートするはこびとなりました。この十年間、グローバル化の影響もあり、日本と海外の劇作家、演出家、俳優の共同作業による舞台づくりが日常化しましたが、その現場では、あらためて日本人劇作家のテキストの特徴や、日本人俳優の身体性などが問われています。
コーベ氏は2002年にフランスのテアトル・ウヴェールで鐘下辰男の戯曲をドラマ・リーディングで手がけたのをきっかけに04年に来日。リアリズムの劇作家として知られる永井愛の代表作『見よ、飛行機の高く飛べるを』を抽象的な舞台空間に移し変え、シンプルかつ大胆な演出で高い評価を得ました。従来の日本の演出家とは異なる視点を導入して成功した一例といえるでしょう。
今回の特別授業では、コーベ氏の演出家としてのキャリア、その手法などに焦点を当てながら、現在進行中の『死のバリエーション』(作:ヨン・フォッセ、出演:長塚京三、高橋惠子ほか、兵庫県立芸術文化センター、6月6、7日)の演出について、また、日欧の演劇観の違いや、現代の舞台作品に求められている表現のあり方についてお話をうかがう予定です。


[講師プロフィール]
アントワーヌ・コーベ(Antoine Caubet)
1958年生まれ。演出家、俳優。様々な劇場の劇場付演出家を経て、ソフォクレスシェイクスピアチェーホフブレヒトジェイムズ・ジョイス、ペーター・ハントケ、グレゴリー・モトンなど、古典から同時代まで幅広い作品の演出を手がける。日本戯曲の演出では、02年に鐘下辰男作『貪りと瞋りと愚かさと』のドラマ・リーディング(テアトル・ウヴェール、パリ)、04年に世田谷パブリックシアター主催公演、永井愛作『見よ、飛行機の高く飛べるを』がある。