日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

カミーユ・ボワテル/カンパニー・リメディア「リメディア〜いま、ここで」

http://www.geigeki.jp/performance/theater051/theater051-1/
日時:2014年05月03日 (土・祝) 〜2014年05月06日 (火・休)
会場:東京芸術劇場プレイハウス
構成・出演:カミーユ・ボワテル*1、 アルド・トマ、 パスカル・ル・コー、トマ・ド・ブロワシア、マリオン・ルフェーヴル、ミッシェル・フィリス

ラクタが積み上げられた薄暗い舞台は、さながら廃品置き場。触るものすべては崩れ落ち、予期せぬ物が降ってくる。家具は倒れ、壁は崩れ、本からはページが抜け落ち、花さえ萎れる。果てしなく続くアクシデントにもめげず、6人のパフォーマーは何をやってもうまくいかない気だるい人たちと見せかけて、一瞬たりとも目が離せない超アクロバティックな身体を駆使して果敢に進んでいく。身体を張ったコントか、はたまたドタバタ喜劇のようでありながら、ままならぬ人生を暗示する黙示録のよう。
カミーユ・ボワテルと5人のパフォーマーが繰り出す、あきれるほどにひたむきで、どうしようもなく滑稽で、驚くほどアクロバティックな狂騒詩。

*1:フランスのサーカス学校の名門、アカデミー・フラテリーニで学びジェームズ・ティエレのもとでプロとして活動を始める。2002年カンパニー・リメディアを立ち上げる。同年、第一回「サーカスの若き才能」コンクールで優勝。以降、多ジャンルを融合した作品を発表し、2010年には「リメディア」がMIMOSで最優秀賞を受賞。