日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

パトリス・シェロー演出「苦悩」【静岡公演】

http://www.spac.or.jp/11_spring/douleur
演出:パトリス・シェロー
原作:マルグリット・デュラス
出演:ドミニク・ブラン
日時:2011年3月4日(金) 19時30分開演 ◎ 終演後、トークがあります。
舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
上演時間:80分
【フランス語上演・日本語字幕】
チケット:大人4,000円/ペアチケット(2枚)7,000円/大学生・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円
★SPACの会のほか、ゆうゆう割引、グループ割引、早期購入割引、リピーター・くちコミ割引などの割引料金があります。
★無料バス:3月4日(金) 渋谷発の無料バスが運行いたします。

フランスの国民的名女優、静岡へ――ドミニク・ブランの一人芝居
『苦悩』は、フランスの国民的名女優ドミニク・ブランの一人芝居です。フランスでは知名度・実力ともに最も優れた女優の一人として知られ、数々の名作映画で活躍した後、2008年ヴェネツィア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞し、国際的にもその類い稀な演技力にますます注目が集まっています。そのブランが自ら「静岡で!」と希望し、本公演が実現しました。ブランは本作の演技により2010年モリエール最優秀女優賞を受賞しています。

女流作家マルグリット・デュラスの<戦争の記憶>
『苦悩』は、フランスの作家マルグリット・デュラスの戦時中の日記をもとに構成された作品です。ドミニク・ブラン演じるデュラスはナチスにより強制収容所に送られた夫の帰りを待ち続けます。本作は、そんな一人の女性を通して、戦争によって深い苦悩へ追い込まれる人間の姿を浮き彫りにしています。もはや殺されてしまったかも分からない夫の帰りを待つという残酷な状況の中、精神錯乱に陥るほどの困難な心境を繊細に演じ切るブランの演技力は必見です。