日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

SPAC「ブラスティッド」(サラ・ケイン作、ダニエル・ジャンヌトー演出)

http://www.spac.or.jp/09_spring/blasted
演出:ダニエル・ジャンヌトー
作:サラ・ケイン
舞台美術:ダニエル・ジャンヌトー
特別協力:マリー=クリスティーヌ・ソーマ
出演:阿部一徳、大高浩一、布施安寿香
製作:SPAC
6月13日(土) 16:00開演  6月14日(日) 16:30開演
6月20日(土) 17:30開演  6月21日(日) 13:30開演
舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
上演時間:100分
一般大人4,000円 / 同伴チケット(2枚)7,000円
大学生・専門学校生2,000円
◇おとな向け◇ 刺激の強い表現がありますので若年者の観劇はおすすめしません。
※背もたれのない客席となります。

20世紀末、彗星のようにあらわれ、たちまち燃え尽きたサラ・ケイン。
戦争とセックスの世紀を生きた者すべてに捧げられた、最も残酷で最も美しい愛の物語。
ホテルの一室は戦場とつながっているのかも知れない。自分が愛だと思っているもののせいで、この世界には憎しみと孤独とがあふれているのかも知れない。映画『トレインスポッティング』の前年にロンドンで発表され、レイプとカニバリズムの描写で一大スキャンダルとなった『ブラスティッド』には、ヒリヒリするような絶望が漂っている。だが、この作品もよくよく読んでみれば、シェイクスピアイプセンベケットといった西洋演劇史の古典に大きなインスピレーションを得ていることに気づく。
舞台美術家としても著名な演出家ダニエル・ジャンヌトーは、現代の古典ともなりつつあるこの作品を、洗練された舞台装置と綿密な解釈で2005年に演出し、ル・モンド紙などで絶賛を浴びている。今回が日本での初演出。