日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

「アンデルセン・プロジェクト」(ルパージュ版)

http://www.parco-play.com/web/play/sept/andersen/index.html
作・演出・出演:ロベール・ルパージュ
日時:2006年6月23日〜30日
世田谷パブリックシアター
チケット:A席5800円 B席4000円(プレビューは各1000円引き)
*ルパージュ版・白井版通し券A席通し券:¥10,000
*学生(TSSS)は各半額。

アンデルセン・プロジェクト』は、アンデルセン生誕200年を記念して、アンデルセンを生んだデンマークの「ハンス・クリスチャン・アンデルセン2005」から、ロベール・ルパージュが制作を委嘱された一人芝居です。2005年3月にケベックにて初演。以来、世界ツアーを行ない、いよいよ東京に! ルパージュ本人が出演する東京公演は、実に13年ぶりとなります。この歴史的な舞台をお見逃しなく!!


今なお世界中で愛され続けているアンデルセンの実像は、童話作品の陰に隠れ、あまり知られていません。アンデルセンは、童話156編のほかに、自叙伝、小説、戯曲、詩、旅行記など、多岐なジャンルにわたる作品を遺しています。こうした資料から、アンデルセン童話作家であったと同時に、科学的な批判精神を備えたジャーナリストとして、優れた観察眼を持った実存主義者、情熱的な小説家、また切り絵アーティストとしての顔も持ち合わせていたことがわかります。神経質な心気症で、エキセントリックで多面的と言われた彼の心の中には、夢や憧れ、幻想や悪魔が、常にあふれていたのです。
アンデルセン・プロジェクト』では、三人の登場人物 ―アンデルセンの童話『木の精ドリアーデ』のオペラ製作を依頼されたカナダ人の作詞家、作詞を依頼したフランスのオペラ劇場のディレクター、そして作詞家が住むパリのアパートの1階の店で掃除係をしているモロッコ人の若者―が交差する現在と、パリ万博(1876年)が開催された当時のパリという二つの時空間を行き来しながら、アンデルセンの実像を浮かび上がらせる挑戦を描いた物語です。