日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

クロード・レジ講演会

講師:クロード・レジ
日時:2003年11月27日(木) 午後6時〜8時
会場:京都造形芸術大学内 人間館NA406
参加費:無料
定員:30名
申込方法:氏名、住所、連絡先(メールアドレス)、所属を明記し、e-mail、FAXで申込むか、NA314に直接お越しください。
お問い合わせ:舞台芸術研究センター TEL.075−791−9437 FAX.075−791−9438 
e-mail tsakai★kuad.kyoto-art.ac.jp (★を@にかえてください)
講師プロフィール:クロード・レジ
1923年生まれ。1960年代以降、マルグリット・デュラスナタリー・サロートから多くの戯曲が託されたのをはじめとして、国外のハロルド・ピンターエドワード・ボンド、ペーター・ハントケなど、評価の定まっていない同時代作家の戯曲をいち早くフランスに紹介し、重要な役割を果たしてきた。近年は、ノルウェーの劇作家ヨン・フォッセの作品(『だれか、来る』、『メランコリア』など)の演出に力を入れている。

舞台芸術研究センターでは、フランス現代演劇の巨匠、演出家クロード・レジを招いての研究会を開催します。80歳になる今も現役として活躍し、昨年上演したサラ・ケイン作『4時48分サイコシス』では、フランスを代表する映画女優イザベル・ユペールを起用し、二時間の上演中、最後まで一歩もユペールをその場から動かさない、という大胆な演出で大きな話題となりました。
レジの舞台の特徴は、観客に最大限の想像力を要求することです。俳優たちは、つぶやくようにしか話さず、能を思わせるゆっくりとした速度でしか歩きません。音楽はほとんど使わず、かろうじて俳優の顔が見分けられるような照明のなか、舞台上にはときおり演技によって生じる物音だけが響きわたるのみです。
今回は、フランス国内でも特別な演出家として熱狂的な支持をうけるレジを招き、同時代の作家へのこだわり、演出の大きなテーマとなっている「死」、演劇と科学といったテーマに即し、独自の演劇観を語ってもらう予定です。