日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

戯曲リーディング◆時代を築いた作家たち3  アルベール・カミュ vol.2 『戒厳令』

sfjth-tokyo2015-10-03

http://setagaya-pt.jp/performances/20151003gikyoku.html
日時:2015/10/03(土) 〜 2015/10/04(日)
会場:シアタートラム
料金:全席指定
一般 2,500円
高校生以下 1,000円 ※1
U24 1,250円 ※2
友の会会員割引 2,000円 ※3
せたがやアーツカード会員割引 2,200円 ※4

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※1 世田谷パブリックシアターチケットセンター店頭&電話予約のみ取扱い、年齢確認できるものを要提示
※2 U24につきましてはこちらをご参照ください
※3 友の会会員についてはこちらをご参照ください
※4 せたがやアーツカード会員につきましてはこちらをご参照ください

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チケット取扱い:チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:446-377)
http://pia.jp/t/ (PC・携帯)

いつの時代も演劇があり、作家や演出家、俳優、そして裏方のスタッフたちが、演劇の上演のために情熱とエネルギーを注いできた。そして、それらの片鱗はわずかながら、戯曲、という形で残されている。このリーディングでは、書架の扉を開くように、時代をてんてんとたどりながら、劇作家とその作品をとりあげ、読んでいきます。かつて時代を築いた劇作家と、今、まっすぐと向かい合い、その声に耳をすますとき。なにが聞こえてくるでしょう。

シリーズ第3回目は、アルベール・カミュ第2弾。
小説「異邦人」「ペスト」でよく知られるカミュは、若い頃から演劇に情熱を注いだ演劇人でもありました。本リーディングシリーズでは第1回目にカミュの『誤解』『正義の人びと』の2編を読みました。そして今回は、壮大な物語と戯曲形式をあわせもつカミュの長編意欲作『戒厳令』をとりあげます。

物語の舞台は海辺の都市。そこに、ペストと名乗る男が突然現れ、あなたの地位がほしいと総督に迫る。男の女秘書がメモ帳を開いて線をひくと、護衛が倒れて死ぬ。人々は恐怖におののき、海へと通じる門が閉ざされ、この国に戒厳令がしかれる。「沈黙と秩序と絶対の正義」を唱える暴君ペストに、青年ディエゴは反抗するが…。

初演は、小説「ペスト」が発表された翌年、1948年。戦後の混沌とした時代に30代半ばのカミュが世に生み出した本作を、演出の中屋敷法仁はじめ10名の俳優がお届けします。どうぞお楽しみに。