日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

東京演劇集団風「ダンゼン・鉄はいくらか−豚から生じないすべて…」

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/dansen_kaze/
2月21日[木]〜25日[月]開演:平日7時/土日2時
作:ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht
翻訳:岩淵達治
演出:江原早哉香
構成:フランソワ・シャファン François Chaffin
翻訳:大野舞
作曲・音楽制作:バンジャマン・クルシエ Benjamin Coursier
舞台美術:高田一郎
照明:フランソワ・シャファン François Chaffin
映像美術:ジュリアン・ドゥファイ Julien Defaye
衣裳:セリーヌ・リジェ Céline Liger〈マントゥール劇場 Théâtre du Menteur〉
出演:辻由美子/栗山友彦/柳瀬太一/セリーヌ・リジェ Céline Liger/酒井宗親/車宗洸/木村奈津子/仲村三千代

ブレヒト作品を上演し続けてきた風が、マントゥール劇場(Théâtre du Menteur/フランス)と協働で取り組む新作。第二次世界大戦勃発の直前、亡命中のブレヒトが書いた『ダンゼン』『鉄はいくらか』の2作品を1本として構成する実験的上演。演出は江原早哉香、構成はフランソワ・シャファン(マントゥール劇場 芸術監督)。第二次世界大戦勃発までのドイツの強引な外交政策と北欧諸国が屈服していく過程を見たブレヒトは、ダンゼン(デンマーク)やスヴェンソン(スウェーデン)、他国者=顧客(ドイツ)など、登場人物を擬人化した2つの政治的な寓話を描いた。今回、原作にない“語り手”(セリーヌ・リジェ)を登場させ、歌、詩などによって2つの物語を往き来しつつ、観客に、俳優に、人間たちに、世界に、去りゆく時間に問いかけていく。
演出の江原は「歴史を紐解き検証するのではなく、寓話劇として描くことで社会の様相を暴き、観客と語り合っていきたい」と語る。昨年、浅野佳成脚本によるカミュの『異邦人』を協働し、叙事的上演の新たな可能性を見出したマントゥール劇場とともに、ブレヒト作品の持つ現代性・問題喚起力を発見し、その上演の可能性を探求する。

チケット:全席自由 当日4000円/前売3800円/学生割引3300円
東京演劇集団風
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