日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

ライムント・ホーゲ 『牧神の午後(L'après-midi)』

http://www.institut.jp/ja/evenements/11814
http://www.institut.jp/fr/evenements/11805
出演・振付:ライムント・ホーゲ(Raimund Hoghe)
日時:2012年07月14日 (土) - 2012年07月15日 (日)
 【14日:19時30分開演/15日:18時開演  ※終演後にポストトークあり】
チケット:会員・ドイツ文化センター会員・学生:2,500円、一般:3,000円
お問い合わせ:横浜日仏学院(045-201-1514)
主宰:Dance Dance Dance @ YOKOHAMA
共催:東京ドイツ文化センター、横浜アーツフェスティバル実行委員会

フランスとドイツの両国間を自由に行き来しながら活動している振付家を紹介するプロジェクト「ダンス/タンツ」。2011年のファビアン・プリオヴィル、そしてグザヴィエ・ル・ロワに続いて、2012年は、ピナ・バウシュヴッパタール舞踊団の元ドラマトゥルクであり、フランスのダンスシーンにはなくてはならない存在であるドイツ人アーティスト、ライムント・ホーゲを招聘します。ドビュッシーの曲にニジンスキーが振付けた伝説的な作品『牧神の午後』を、才能溢れるフランス人ダンサー、エマニュエル・エゲルモンを通して新たな解釈を与えた作品です。

二人の裸のニンフに色目をつかう好色な牧神が登場する、ステファヌ・マラルメの詩「牧神の午後」(1876年)。これを題材にドビュッシーは1894年、「牧神の午後への前奏曲」を作曲しました。多くの人に近代音楽の発端とみなされているこの曲に、1912年、ヴァーツラフ・ニジンスキーが伝説的な振付けをしました。
それから100年後、ライムント・ホーゲはドビュッシーの音楽とグスタフ・マーラーのリーダー(歌曲)を伴ってこのテーマの新しい解釈を発表します。この素晴らしいソロは、『春の祭典」(2004年)、『白鳥の湖 ・第4幕』(2005年)、『ボレロ(変奏曲)』で構成された、ホーゲのダンス歴史シリーズのひとつです。

「モダンでありながら同時に古風なヨーロッパ人、現代的でありかつ神話的なアーティスト、ライムント・ホーゲは驚嘆すべき重要な人物である。振付家、ダンサー、パフォーマー、さらには造形芸術家とも呼べる彼は、劇場舞台の魂や伝説や記憶であるかのように、そのすべてについてを知っているらしい。
ヴッパータールの記者や劇作家であったライムント・ホーゲは、その後ピナ・バウッシュのドラマトゥルクになった。そしてある日、貪婪で無防備な目つきをしたこの小さな円背の男は、一歩前へと踏み出す。彼は己の奇妙さのドラマトゥルクとなったのだ。ラディカルに他と異なる身体、つまり世界よりもさらに途方もない彼の身体、うかがい知ることのできない私たちの秘密の反映、それらの舞台芸術家へとなったのだ。」(ダニエル・コンロッド)