日本演劇学会 2012年度全国大会――「現代演劇と批判的想像力」
http://www.jstr.org/project/images/2012taikai_prg_web.pdf
日時:2012年6月15日(金) 〜 17日(日)
会場:近畿大学東大阪キャンパス(大阪府東大阪市)
フランス舞台芸術関連では、以下の発表が予定されています。その他のプログラムについては、上記サイトにてご確認ください。
◆ 佐野勝也(早稲田大学大学院博士課程)
「舞台美術家としての藤田嗣治ーーあるいは古典と前衛、東洋と西洋演劇の架橋者」
◆ 横山義志(静岡県舞台芸術センター)
「生の祝祭としての祝祭音楽劇ーー中期ストア派の演技論について」
◆ 森佳子(日本大学非常勤講師)
「音楽劇における理論と実践ーー18、19世紀のフランスを例に」
演劇とは舞台という生の時間・空間に一回限りの行為を刻むものです。舞台上で演じられる身体は、 現在性に依拠した劇の思想を体現すると言えます。
そうだとすると、演劇を対象とする研究や批評、すなわち「演劇学」は、つねに生成する「いま・こ こ」の想像力を分析・批判することになります。演劇学は、現在の意識が切実に問われる学問的領域で あり、他のアカデミズムとは一線を画した、生きた学問であるのでしょう。
今回の大会のテーマは「現代演劇」です。「現在」を構成するのは、過去の事象やこれまで生産され てきた芸術的想像力の貯蔵庫です。現代に生きるわたしたちは、過去の事象を過去の時間に閉じ込めて おくのではなく、つねに眼前の事象として取り出す。そこから歴史的想像力を駆使して、現在を思考す ることが、今回の大会のテーマとなります。