日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

「歴史/表現/地域 から見るサーカス文化」(第3回)

http://setagaya-pt.jp/workshop/2011/10/post_233.html
第3回「サーカス、地域に入る―サーカス堂ふなんびゅるの挑戦」
講師:田中 未知子(オール・レ・ミュール/フランス国立大道芸サーカス情報センター 日本特派員) *1
日時:2011年10月18日(火)19時30分〜21時
場所:世田谷文化生活情報センター セミナールーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー5階)
参加費:1,000円
※当日会場にてご精算いただきます。
※ポイントカード対象レクチャーです。ポイントカードとは世田谷パブリックシアターのレクチャーを5回受講頂くと、1 回無料で受講頂けるお得なカードです。
募集人数: 40名程度
※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。
申込み・問い合わせ:世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
協賛:アサヒビール株式会社/東レ株式会社

サーカスの持つ本質とは何でしょう?
生々しさ、きわどさ、迫力、力強さ、しなやかさ、寛容さ、雑多……。とりもなおさず、それは「大衆的」という言葉にも置き換えられます。日本であれ外国であれ、かつて人間が人間らしかった時代においては、こんな「きわどい大衆性」がむんむんと渦巻いていたはずです。瀬戸内に移住した私がみたのは、弱まりながらも確かに生き続けている地域芸能の中の、そんな大衆性でした。一般の人たちが、コミュニティのなかで地域の行事としての芸能に参加し、自分の役割を演じる。そこでは「芸」は日常の延長、個性の延長であり、まさに「人間の本来もっている能力や個性を最大限に引き出す」ものでした。
サーカスと地域芸能のすごさは、そこにあるのではないか。今の時代だからこそ、こういった力を取りもどすことが何より重要なことに感じています。今回、私がこの2つを組み合わせるための活動として高松ではじめた、サーカス堂・ふなんびゅるの試みについて、その具体的な活動内容をご紹介します。

*1:北海道札幌市生まれ。新聞社時代にフランス現代サーカスに出会い、サーカスを軸に生きることを決意。越後妻有大地の芸術祭、瀬戸内国際芸術祭にて舞台芸術担当。2011年に独立。高松にて、サーカス×大道芸×地域芸能の発信基地「サーカス堂ふなんびゅる」始動。著作は『サーカスに逢いたい〜アートになったフランスサーカス』(現代企画室、2009年)。