日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

パトリス・シェロー演出「苦悩(La Douleur)」(マルグリット・デュラス作)

http://www.k-pac.org/performance/20110219.html
作:マルグリット・デュラス(Marguerite Duras)
演出:パトリス・シェロー(Patrice Chéreau)、ティエリ・ティウ・ニアン(Thierry Thieu Niang)
出演:ドミニク・ブラン(Dominique Blanc)
日時:2011年2月19日(土) 16:00開演 (15:30ホワイエ開場)
会場:京都芸術劇場 春秋座
料金:【全席自由*1/整理番号順入場*2】一般 3500円、シニア 3200円、学生&ユース 2000円*3
予約・お申込み:2010年12月7日(火)10:00発売開始
京都芸術劇場チケットセンター TEL:075-791-8240(平日10:00〜17:00)
お問合せ:京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
TEL:075-791-9207

小説家、劇作家、映画作家等、多様な創作活動で知られるマルグリット・デュラスは、私生活の上では、特に第二次大戦中に、大きな苦悩を体験しています。すなわち、夫のロベール・アンテルムが、ユダヤ人であったために、強制収容所送りになり、危うく帰らざる人となるところでした。
『苦悩』は、デュラスの「戦争日記」とも言える苦悩と絶望と希望の錯綜するテクストであり、1945年春のフランス解放時にも、なお夫の生死が分からないという状況で書かれています。
二十世紀後半に、言葉の演劇とオペラの舞台で、世界的評価を得た演出家パトリス・シェローと、近年彼のよき協力者として知られるティエリ・ティウ・ニアンの二人が、共に敬愛する女優ドミニック・ブランの一人芝居として、デュラスの作品の中でも最も激しく深いこのテクストを、舞台に息づく作品に仕上げ、近年にない傑出した作品だと絶賛されています。
この三人が肉体化したデュラスのテクストの、沈黙、息、叫びは、従来のデュラス像を大きく変えることにもなるでしょう。

*1:未就学児のご入場はご遠慮ください

*2:開演15分前から整理番号順にてご入場頂きます

*3:ユースは25歳以下、シニアは60歳以上。シニア、学生&ユース席は身分証明書提示必用