日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

エマニュエル・ユインとヌノ・ビザロによるデュオ・ダンス  「A vida enorme(偉大なる命)」【入場無料】

http://www.institut.jp/ja/evenements/9662
出演:エマニュエル・ユイン、ヌノ・ビザロ
テキスト:エルベルト・エルデール(La Cuiller dans la bouche(口の中のスプーン)、Du monde(世界) - La Différence出版)
音響:サンディ・ノタリアーニ
声:エマニュエル・ユイン、ヌノ・ビザロ
(統括オペレーター:フランソワ・ル・マゲ 音響オペレーター:アラン・シュルヴリエ)
日時:2010年04月23日 (金) 17時00分 - 18時00分
日仏学院中庭にて
お問い合わせ: 東京日仏学院 (03-5206-2500)
制作:Múa(ミュア)カンパニー
上演時間:60分
※雨天の場合は、2Fホール(エスパス・イマージュ)にて上演

A Vida Enorme(偉大なる命)/パフォーマンス」は、あたかも音声と映像が完全に別々になった映画のような、2部構成のデュオダンスです。まず、ポルトガルの詩人エルベルト・エルデ−ルによる2つの詩を通して、一人の男と一人の女の対話が音声で繰り広げられます。状況空間(通り、部屋)が、フランス語とポルトガル語で語られる詩の中で再現されます。このいわば擬似的な現実である音声対話は、第2の音声であるロックミュージックによって一定の間隔を置いて規則的に打ち消されます。このリフレインのように繰り返される音の表現行為によって、この2人の登場人物に共通する世界、彼等だけの世界が描き出されていきます。
そして次に、男と女が舞台に姿を現し、時に一つに結びつき合いながら2つの独立したパートをそれぞれが踊ります。ある時は力強く、またある時は脆い彼等の肉体が、各々の物語を空間に刻みつけていきます。「A Vida Enorme(偉大なる命)/パフォーマンス」では実際に投影される映像はないものの、ダンスの舞台に映画的表現を用いて、混沌とした一つの物語を語ろうとします。それは、言葉と身体が生命のエネルギーと謎を謳歌する物語なのです。


«私は、音声とイメージを意図的に切り離し、それぞれを色々な形で機能させてみたかったのです。例えばエルデールの官能的で霊的な詩に、デヴィッド・ボウイユートピア的ロックをオーバーラップさせたり、言葉(音声)と身体(イメージ)を隣り合わせに並べて置いてみたりしました。»  −エマニュエル・ユイン
<<