日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

芸術文化環境研究コース・西洋演劇研究コース公開研究会「ベルギー、フランダースの舞台芸術の歴史と現在」【入場無料・要事前予約】

講師:ルック・ファン・デン・ドゥリース(アントワープ大学教授、演劇学)、サラ・ヤンセン(ドラマトゥルク、舞踊研究)
聞き手:藤井慎太郎(早稲田大学文学学術院准教授)
使用言語:英語(ファン・デン・ドゥリース、必要に応じて日本語に通訳します)日本語(ヤンセン
主催:早稲田大学演劇博物館GCOE(芸術文化環境研究コース・西洋演劇研究コース)
※※なお、会場の準備のために、事前の申し込みのみお願いしております。gcoe-enpaku-event@list.waseda.jpまで。件名を「ベルギー」として、お名前・ご所属、参加を希望される日、当日の連絡先を記入したメールをお送り下さい。なお、各日とも会場が異なっておりますので、十分にお気をつけ下さい。特に、1月30日(土)の会場である文学部のある戸山キャンパスは早稲田(本部)キャンパスとは徒歩5分ほど離れておりますのでご注意下さい。

スケジュール:

フランダース舞台芸術の歴史 その社会的、歴史的、文化的背景」
日時:1月29日(金)18:00〜21:00
会場:早稲田キャンパス 6号館318教室(レクチャールーム)
概要:ベルギー、フランダースから来日するアーティストは数多いものの、ベルギー、フランダースのきわめて独特な社会の成立の経緯、文化的な特徴は日本で十分に知られているとはまだいえません。ベルギーはオランダ語とフランス語、2つの言語共同体が激しく対立してきたことでも知られますが、第二次世界大戦後のフランダース社会の根本からの変化が、いかにして舞台芸術の環境を刷新し、革新的な表現を生み出すことにもつながったのか、振り返ります。

フランダース舞台芸術の現在 ファーブル、ドゥ・ケースマイケル、ロワースとその後」
日時:1月30日(土)15:00〜18:00
会場:戸山(文学部)キャンパス 36号館演劇映像実習室
概要:来日公演の数も多く日本でもよく知られている、フランダースの現代舞台芸術を代表する3人のアーティスト、ヤン・ファーブルアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ヤン・ロワースを取り上げ、ファン・デン・ドゥリース氏はヤン・ファーブルヤンセン氏はドゥ・ケースマイケルと多くの作品創造に関わった経験をもとに、映像資料を交えながらその特徴をあらためて分析します。どのような点において、フランダース舞台芸術は世界の最先端に位置づけられてきたのでしょうか。それ以外のアーティストの活動にもふれつつ、「フレミッシュ・ウェイヴ」とかつて呼ばれた波が、これから向かっていく方向についても考えます。

「『ナイン・フィンガー』 作品とその創造プロセスをめぐって」
日時:2月2日(火)18:00〜21:00
会場:早稲田キャンパス 26号館(大隈記念タワー)302教室
概要:池田扶美代、ベンヤミン・ヴォルドンク、アラン・プラテルの3人の特異な才能が出会い、作品の中心核として『Beasts of No Nation』という破壊的な力を持ったテクストを見出したところから、『ナイン・フィンガー』の作品は生まれました(彩の国さいたま芸術劇場にて2月6〜7日、いずれも16時より上演されます)。作品の創造過程をよく知るサラ・ヤンセン氏による証言と分析を中心に、その独特な創造のプロセスについて考えるとともに、多くの意味で型破りなこの作品が有している射程について考えます。